【インタビュー】奨励賞受賞 中村学園大学栄養科学部  安武准教授に伺いました!

やずや食と健康研究所では、評議委員の先生方の評価をもとに

その年に研究を終えられた助成者のみなさまの中から奨励賞受賞者を

決定しています。

 

今年、奨励賞に選ばれた中村学園大学栄養科学部 安武准教授と、

共同研究者である梶山助手、幼児保育学科 永渕講師に、

研究助成に応募するところから、研究をやり遂げるまでに至る話しを伺いました。

 

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左から、幼児保育学科 永渕講師、栄養科学科 安武准教授、栄養科学科 梶山助手

 

――やずや食と健康研究所の助成研究に応募されたきっかけを教えてください。

 

【安武様】やずや食と健康研究所の助成研究応募の情報が大学の事務局から届き、挑戦したいと思っていた研究がありましたので、応募させていただきました。

 

――今回の研究概要は、幼児の尿を採取し食塩(ナトリウム)排泄量を解析・

検討するという内容ですが、研究をすすめるにあたり、力を入れた点

あれば教えてください。

 

【安武】研究を成立させるためには、ご協力いただける園長先生をはじめとした幼稚園の先生方、保護者のみなさまとの信頼関係を築くことがとても重要でした。そのなかで、幼児保育学科の講師であり幼稚園に勤務経験がある永渕美香子先生の存在は大きかったです。

 

【永渕】子どもの将来の健康に繋がることなら、力になりたいと思いました。これまで培ってきたコミュニティーを基盤に、安武健一郎先生と梶山倫未先生と、何度も何度も幼稚園に足を運びました。

 

――「研究の被験者」と聞くと、保護者の方は難しく感じられる方も多い

と思いますが、100名以上の方にご協力いただけた秘訣を教えてください。

 

【永渕】研究の内容や意義、そして研究を実施することの重要性について、保護者が理解しやすいように図や写真などを用いて説明したことがよかったと思います。子どもの健康には誰しも関心がありますので、研究の内容と重要性を安武先生が分かりやすく丁寧に説明されたことで、みなさんが前向きに取り組んでくださいました。

 

【安武】データを集めるだけではなく、幼児一人一人に対して尿中食塩(ナトリウム)排泄量の結果を保護者へ詳細にフィードバックしたことも、よかったと思います。

 

―研究助成に関して、率直なご意見をお聞かせください。

 

【安武】この研究は、助成金をいただかなければ実現することが難しい研究でした。特に、ご協力いただいた方への謝礼(図書カード)を十分に準備できたことが、今回の成果につながったのではないかと思います。そして、この研究において、日本人は幼児期から既に過剰な食塩を摂取している現状が示唆されました(Yasutake K, Nagafuchi M, Kajiyama T, et al,  J Clin Hypertens (Greenwich). 2017 Jan 27. doi: 10.1111/jch.12966)。次に、私たちは何をすべきなのか?というところから、次の課題に向かって新たな研究をスタートしています。

今後も研究助成を活用させていただきながら、栄養学発展の一助となるような研究に携わることができるように努力したいと思います。

 

 

【取材を終えて】

「もちはもち屋」といいますが、一人で研究をやり遂げようとするのではなく、学部を越え、専門性を活用して研究を進めることの重要性を感じました。

また、被験者の方との信頼関係作りでは、何度も足を運び、分かりやすい説明で研究の目的と重要性を理解していただくことの大切さを学びました。

「やってみたい」という気持ちがありながら、費用の関係で難しかったり、方法が分からず断念してしまったりなど、さまざまな理由で挑戦できない研究がたくさんあるのかもしれません。

やずや食と健康研究所は、そんなチャレンジ精神を応援する助成機関でありたいと改めて感じた訪問でした。

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右:「やずや食と健康研究所」事務局・研究員 松本恵美

 

 

【御礼】お忙しいなかお時間をくださった、中村学園大学栄養科学部栄養科学科の安武准教授、梶山助手、短期大学幼児保育学科の永渕先生に深く御礼申し上げます。

 

助成研究 奨励賞受賞者が決定しました!

やずや食と健康研究所では、評議委員の先生方の評価をもとに
その年に研究を終えられた助成者の中から奨励賞受賞者を決定しています。

今年は、一般部門から2名の方が奨励賞に選ばれました!
ここで発表させていただきます。

■奨励賞受賞
【お名前】百武 愛子(ひゃくたけ あいこ)様
【所属】神戸学院大学 栄養学部
【研究テーマ】家族共食の頻度が思春期児童の抑うつ傾向に与える影響
【HP用報告書】こちらから
【評議委員からのコメント】
とてもよくまとめられていて、当初の目的と結果がリンクしており、高評価でした。ぜひ最終的には論文化も視野に入れて臨んでいただければと思います。

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神戸学院大学 百武様

■奨励賞受賞
【お名前】安武 健一郎  (やすたけ けんいちろう)様
【所属】中村学園大学 栄養科学部栄養科学科
【研究テーマ】幼児の随時尿による食塩排泄量と個体間・個体内および季節変動
【HP用報告書】こちらから
【評議委員からのコメント】
最終報告書は中間報告時に引き続き、とてもよくまとめられていて、高評価でした。ぜひ、最終的には論文化も視野に入れて臨んでいただければと思います。
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中央が安武様(中村学園大学 栄養科学部)、左は共同研究者の永渕様(中村学園大学 幼児保育学科)、右は共同研究者の梶山様(中村学園大学 栄養科学部)。

 

奨励賞を受賞されたお二人には、賞状と今後の研究費の一助として、金一封をお送りいたしました。
その他の助成者のみなさまの研究も弊研究所のテーマである
「未来の食と健康につながる研究」に沿ったすばらしい内容でした。

やずや食と健康研究所では今後も、未来の食と健康につながる研究を助成いたします。
さらに、本年度よりチャレンジ部門に加え、“キャリアアップ部門”という新たな部門を設けております。

応募要項はこちらからご確認ください。

2017年度の応募期間は7月3日(月)~8月3日(木)です。
みなさまのご応募を心よりお待ちしております。