2021年度 助成研究選定会議を行いました

やずや食と健康研究所では、皆様からいただいた研究計画調書を一件ずつ拝読し、
評議委員と事務局で意見を交わして、助成する研究を検討いたします。
年々、結果が楽しみな研究計画を多くご応募いただき、
どの計画を採択するのか悩ましくなるばかりです。

今年度の総評としまして、以下に、評議委員と事務局長からのコメントの一部を
抜粋し紹介いたします。

【助成採択につながった研究計画調書の特徴】 
・研究課題名(主題)だけで何を明らかにする研究なのか明確に分かる。 
・応募者本人の主体性が伝わる調書である。 
・応募者本人と共同研究者がそれぞれいつ何を行うのか、
 時系列と役割が明確に記載されている。 
・研究費使用内訳詳細が1円単位で詳細に書いてあり、当該経費の必要性も記載がある。 
 また、研究計画と費用内訳の整合性がある。 
・「研究計画調書の書き方」の例に沿って詳細に記載している。 
・指導者コメントに、具体的な指導方針のみならず、
 助成者の推薦コメントが記載されている。
・国内外の論文を調査したうえで、研究の位置づけを明確に定めている。

【助成採択につながらなかった研究計画調書の特徴】 
・食と健康の研究を前提としているが、「食」について正確に測ることができる専門家
 (栄養学者や管理栄養士など)が研究に参加していない。 
・「食」の調べ方や、測り方について、具体的な手法の記述がない。 
・新たなプログラムや、アンケート手法の作成・検討を主題とした研究テーマにおいて、
 効果検証の計画は具体的だが、最も重要な「作成」の計画が具体的に書かれていない。 
・研究における応募者本人の役割、また共同研究者の役割が不明確である。 
・研究費使用内訳において、金額や数量が詳細に記載されていない。 
・研究費使用内訳において、設備備品費が全体の8割を超えている。 
・リサーチや結果のまとめなど、外部委託で支払う費用が予算を大きく占めている。
・先行研究のリサーチが不足している。
・動物実験の場合、作用のメカニズムが記載されていない。
・外部委託、協力者への依頼事項が多く、研究遂行における応募者本人の役割が少ない。

【評議委員・事務局長からのコメント】
・研究を続けていくためには、所属先に拘らない広いコミュニティが大切になってくる。
 横の繋がりを広げ、ネットワークを構築していってほしい。
・また、ネットワークを構築したうえで大切なのが「議論」である。
 コロナ禍で制限は多いが、仮説検討、適切な研究計画の立案の場などで、
 1人1人の意見を戦わせて、よりよい研究成果を出すにはどうすれば良いか、
 議論の場を設けることを大切にしていただきたい。

弊所は今後もチャレンジ精神旺盛な若手研究者に特化した研究支援を行いたいと考えております。
もし、今回ご支援が叶わなかった方も、
こちらの総評が今後の皆様の研究活動に少しでもお役に立てれば嬉しく思います。